【新幸福論】幸せとは何かについて本気で考えた結果

「幸せ」という言葉は期間に対しても、瞬間に対しても使われる。期間の場合は、「幸せな人生」のような形で使われる。

この記事では「瞬間としての幸せ」について考えた結果を記載する。なお、「幸せ」についてはこれまで多くの哲学者によって考えられてきているにもかかわらず結論が出ていない。時代や人によって結論が異なるからだと思っている。

この記事で記載しているのは令和時代における一般的な日本人にとっての「幸せ」である。その点について注意して読んでいただきたい。

結論

「幸せ」とは、「ポジティブな感情で脳が100パーセント満たされた状態」のことである。

ポジティブな感情とは、「嬉しい」「美味しい」「楽しい」「気持ち良い」「美しい」など抱いて気分が良くなる感情のことを指す。こういったポジティブな感情で脳内が100パーセント埋まっている状態のときに人は幸せを感じる。

解説

結論の内容について解説する。

「100パーセント」の理由

まず、本当に100パーセント満たされた状態でないといけないのかについて説明する。私は100パーセントでないと幸せではないと考えている。1パーセント、もっといえば0.1パーセントでも脳内にネガティブな感情があるときには心からの幸福は感じられないからである。

具体例として、とてもおいしいお寿司を食べているときに、次の給料日まで貯蓄が持つか不安な気持ちが頭にあったとする。その場合100パーセント寿司を楽しむことはできず、おいしさを感じてはいるものの幸せという感情にまでは到達できない。

そもそも人はネガティブな感情に敏感である(多分)。動物が種として生き残るために重要なのはポジティブな感情よりもネガティブな感情だからだ。ネガティブな感情に敏感なものほど、危険に対して回避や対処をすることができる。そして生き残り子孫を残すことができていた。

こういった動物としての特性が存在するが故に1パーセントでもネガティブな感情が脳内に存在してしまうと、99パーセントのポジティブ感情を打ち消してしまうほどの効果を持ってしまう。

だから、100パーセント全てをポジティブな感情で満たして、快だけを味わえる状態にする必要がある。

「ポジティブな感情」の理由

人によっては、ポジティブな感情はなくとも時間を忘れられるほど何かに没頭できている状態であれば幸せだと言うことがある。よくあるのが「先月は仕事で忙しかったけど、今は暇。あの時は他に何も考えることなく集中できていたから幸せだったかも」という意見。

ただし私はこのようなポジティブな感情以外で脳が満たされた状態を幸せだとは思っていない。

実は「暇」という感情は実は大きなネガティブ感情である。この大きなネガティブ感情が頭にない状態で別のネガティブ感情が頭を占めていたから相対的に忙しい時期の方を幸せに思っただけである。

今と比べての幸せなんて意味はない。その瞬間に心から幸せを感じられる必要がある。絶対的な幸せを感じるためにはポジティブな感情で脳を満たす必要がある。

幸せになる方法

ここからは具体的に幸せになる方法について述べる。重要なポイントは100%という点とポジティブな感情という点。

100パーセントにする方法

脳内を100パーセントある感情で埋めて、そのほかのネガティブな感情を入り込ませないようにするには「没頭力」が必要である。「没頭力」が高ければ、今集中したいものにのみ心を向けることができ、それ以外の情報はシャットアウトできる。その結果、おいしいものを食べているときには、その食べ物の香り・味・温度など対象物だけで頭を埋めることができネガティブな感情が入る隙間を無くすことができる。

「没頭力」を高めるためには「瞑想」が有効である。瞑想にはいろいろな種類があるが、心を無にする瞑想ではなく呼吸や身体感覚に集中する瞑想が有効である。ちなみにそのような瞑想のことをヴィパッサナー瞑想という。

瞑想を続けることで目の前のことに没頭する力を身につけることができる。

ポジティブな感情を抱く方法

ネガティブな感情を抱かず、ポジティブな感情を抱きやすくする方法は二つある。

一つ目がネガティブな事象をポジティブな事象に変換する習慣。「雨が降ってて憂鬱」は「心地よい雨音を聞けて嬉しい」のように、ものごとの良い面に目を向けることでその事象自体を良いものとして捉えられるようにする。事象自体が良いものと認識できるようになるので、ポジティブな感情を抱ける。

二つ目の方法は難易度が高いが効果は抜群。その方法とは「ネガティブな感情自体を観察し、その原因を取り払う」こと。例えば、「将来的にお金が稼げなくなり生活できなくなるのではないか」という不安(ネガティブ感情)を持っているとしたら、お金を稼ぐ手段やお金がなくても生活できる手段を見つけ実践する。

根本から不安の原因を取り除くことができるので、このような形で自分のネガティブ感情と向き合い解消を続けることで、ネガティブ感情を抱かなくなる。

まとめ

幸せとはなにか、また幸せになる方法について本記事では述べた。

この記事の最初で幸せとは何かは人や時代によって大きく異なるとは述べたが、今のところこの幸福論が当てはまらない時代、人、場所は存在しないと思っている。反論がある、もしくはこの考えをさらに発展させたような考えを持つ人がいたら、ぜひX(Twitter)などで連絡をしてほしい。

哲学

Posted by hide