現代の人間が最も身につけるべき能力
インターネットにより情報の圧倒的な拡散が行われ、あらゆる良質なハウツーが手に入るようになった。きれいな文字の書き方、料理方法、仕事のやり方など。しかし実はハウツーを学ぶよりももっと先に身につけるべきことがある。この能力を身につけると単純に人生がうまくいくようになる。本記事ではその能力とは何かについてと、その能力の身に付け方をお伝えする。
一番最初に身につけるべき能力
一番最初に身につけるべき能力、それは「今考えるべきことだけを考える」能力である。詳細に説明する。
人の脳は大きく、たくさんのことを考えられる。本を読みながら夕飯の献立を考えたり、買い物をしながら、仕事のことを考えたり。他にも将来に対する漠然とした不安だったりを頭に残すことができる。しかし人間が考えるべき対象は限られている。特に不安や焦りといった感情は頭に残す必要はない。残していても改善はされず、意味が全くないからだ。
そのとき、その瞬間に考えるべきことだけに脳のリソースを100パーセント費やす。これができれば一般人と比較して圧倒的な成果の違いを生み出すことができる。ビジネスにおいてもプライベートにおいてもだ。
この「今考えるべきことだけを考える」能力は言葉にすると短いため簡単なことのように思えるかもしれないが、実はとても難しい。何を考えるべきかの検討はとても難しいからだ。しかし、この思考をクセづけられるだけで大半の人よりは優れた人になれる。どう考えても無駄な思考をしているときに、その無駄な思考に気がつくことができ、無駄ではなさそうなことに意識を向けるよう修正ができるようになるからだ。
ここで無駄な思考とは何かについて少し詳しく解説する。
無駄な思考とは
無駄な思考とは、それを考えても状況が改善されない、もしくはポジティブな感情になれないものだ。例えば、以下のような思考があげられる。
- 仕事でミスをしたかもしれない
- 好きな人に嫌われたかもしれない
- 将来リストラされるかもしれない
- 一生ダメ人間かもしれない
このように物事が全く好転しない思考を無駄な思考としている。おそらく簡単に判断はつくはずだ。
ネガティブな感情を抱く時間は一瞬だけでよい。それに頭を長い時間費やすべきではない。ネガティブな感情を抱いたらその瞬間にスマホにメモしたりしてネガティブな感情を頭から切り離し、それを解決するための手段の検討に頭を使うのが最も良い。
発展系
無駄な思考の足切りは簡単だが、その後どのように考えるべきことを決めれば良いのかが気になると思う。明確な目標がある人はその目標を達成すべき方法について頭を巡らせるのが良い。特に目標がない人は以下の3つのうちのいずれかを考えていれば良い。
- 仕事でより良い成果を出せるようになる方法
- 今の生活をより良いものに変える方法
- 人生や将来の目標
何を考えるべきか分からなければこれらの中から選んでほしい。正直この3つのうちのいずれかであれば、考えても必ず無駄にならない。無駄な思考をする時間をゼロにして、これらのことを考えていれば日に日にあなたは充実した良い生活を送れるようになる。
身に付け方
身につけ方は簡単だ。日頃から自分の考えていること自体に目を向け、無駄な思考をしていないか観察することだ。この記事の中で無駄な思考とは何かについて認識してもらえたので、すでにあなたは素地が出来上がっている。3日だけでも意識して実行することができれば簡単に癖をつけることはできる。
実はこれはマインドフルネス瞑想と近い。マインドフルネス瞑想は呼吸や身体感覚など今の自分で意識を満たし、他のことに頭が向いてもまた自分のことに意識を戻す訓練のようなものだ。
「今考えるべきことだけを考える」というのは、無駄な思考をしている自分に気づき本来考えるべき対象に意識を戻すことであり、マインドフルネス瞑想との違いは意識を向ける対象のみである。
そのためマインドフルネス瞑想をすることも「今考えるべきことだけを考える」能力を身につけるためにとても役立つが、日頃から無駄な思考をしていないか気を付けるだけでも十分な効果はあるので必須ではない。やれる余裕がある人はやってほしい。
まとめ
この記事では現代において本当に必要な能力についてお伝えした。
何を考えるべきかは、思考の出発点になりまたゴールを定めることでもある。はじまりと終わりを正しく決めているからこそ正しい道を進むことができる。
少しでもこの記事の内容が参考になったら幸いである。